PVAスポンジは、一見、ソリッドなブロック状であっても、ミクロの眼でとらえると、その容量の90%は、まったくの中空。そして、この中空(気孔)を形成する基質部は、立体網目構造を成し、個々の気孔を完全に連続化しています。
このような一体構造がPVAスポンジの最大の特徴であり、数々の機能をもたらしています。
PVAスポンジは、一般ウレタンスポンジなどとは異なり、きわめて親水性が高く、また、縦横にめぐる微細気孔によって毛細管現象が生じるため、抜群の吸水性、保水性を発揮します。水分に接すると、構造体がハイスピードで吸水を開始し、みるみるうちに水分を内部に取り込んで、しっかりと保持します。
ウェット状態で柔軟性・弾力性があり、特に洗浄材や拭き取り材として使用する場合、対象物の表面を傷めることがありません。
産業用途のハードディスク、シリコンウエハーなどの洗浄に適するとともに、一般生活用途でのカーケア、さらには、化粧用パフ、スポンジチーフなどにも、そのしなやかな特性が活かされています。
特殊なウレタン原料を使用し、独自技術による均一な連続気孔を持った多孔質体です。一般のウレタンフォームと異なり、親水性を有し、吸水・保水能力に優れます。