当社の環境への取り組み

私たちアイオンは、「社会・環境との調和(人を愛し、環境を愛する心を育もう)」を1999年の創業以来の経営理念の一つとしてあげてまいりました。世界で深刻化する環境課題の動向と自らの経営理念を踏まえ、地球環境に負荷の少ない事業活動に努めており、2006年にはISO14000 シリーズ(環境マネジメントシステム)を取得し、2015年には蒸気をつくるための重油ボイラーを、CO2排出量がより少なく、環境にやさしいガスボイラーに切り替えました。また、高機能廃水処理施設の設置による水環境の保全と、高性能産業廃棄物焼却装置の設置による有害物質排出量の削減にも努めております。

そして、弊社自身でも、廃水処理や脱臭処理に活用されているマイクロブレスや固液分離装置PCセパレーター等、環境改善に役立つ製品づくりとサービス提供に向けた取り組みを進めております。

 

当社は、2006年に環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取得し、下記の環境方針の下、環境マネジメントの適正な運用を継続しております。

アイオン株式会社は、PVAスポンジのパイオニアとして、世界中のお客様に愛される商品の提供を通じて社会に貢献するとともに、以下の継続的な環境活動を推進します。

 

  1. 当社の事業活動に関わる法規制及びその他の要求事項を順守し、汚染の予防と環境負荷の低減 に努めます。
  2. 資源循環型社会の構築に向けて、廃棄物の削減並びに3Rの活用による資源の有効利用に努めます。
  3. 地球環境問題の重要性を認識し、省資源・省エネルギーの施策を実施します。
  4. 環境汚染の防止が企業の社会的責任であることを意識し、化学物質の使用量及び排出量の削減 に努めます。
  5. 環境への配慮を行動の基本と考え、全従業員への環境方針の周知徹底を図り、継続的な改善活動を推進します。

 

アイオン株式会社
代表取締役社長 小西 紀行

ボイラーのガス化当社は、弊社の製造工程で出るCO2や廃棄物をより少なく、よりクリーンにすることに取り組んでおります。その一環として、工場では都市ガスを使用できる環境が整った事を機に、2015年、生産や暖房に使用する蒸気をつくりだす工業用ボイラーを、重油を燃料としたボイラーから、燃焼効率が高いガスボイラーへ切り替えました。


ボイラーのガス化の経緯と目的

ボイラーのガス化の経緯と目的当社の工場では、生産及び暖房用熱源として蒸気を使用しており、その蒸気は工業用ボイラーで製造し、必要量を供給しています。従来、A重油を燃料としたボイラーを使用していました。
当社で使用していたA重油は、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、CO2等の有害大気汚染物質が比較的多いという問題点があり、都市ガスが使用できる環境が整った事で、省エネルギー化と環境保全の観点から、ガスボイラーに変更しました。


ボイラーのガス化の効果に関して

ボイラーのガス化の効果に関してガスボイラーは、重油ボイラーよりもCO2の排出が少なく、効率良く蒸気をつくれるので、年間約25%のCO2の排出量を削減することができました。


アイオンの廃水処理設備廃水処理設備では、当社の誇る以下の2つの環境技術を用いて、高い廃水処理性能を実現しています。
(1)微生物固定化担体”マイクロブレス
(2)汚泥脱水機(精密固液分離機)”PCセパレーター


使用例(1):微生物固定化担体 マイクロブレス

使用例(1):微生物固定化担体 マイクロブレス当社の”マイクロブレス”を担体投入槽に入れて使用しています。使用している”マイクロブレス”は、4mm角の立方体で、その内部に微生物を固定化し、生物処理によりBOD・COD成分の低減を図るものです。実績では、同処理によりBOD・COD成分共に5割以上の低減を実現しています。


使用例(1):微生物固定化担体 マイクロブレス

[マイクロブレス処理効率テスト]

[マイクロブレス処理効率テスト]当社の廃水処理設備内で、マイクロブレスの処理効率テストを行っています。
当社の廃水原水がベースではありますが、酸化還元電位のORP値と酸素量を測定するDO値センサーも付けて数値化して当社マイクロブレスのデータを実測し、お客様へのソリューション提案をする為の基礎データを蓄積しています。


使用例(2):汚泥脱水機(精密固液分離機)PCセパレーター

使用例(2):汚泥脱水機(精密固液分離機)PCセパレーター当社の”PCセパレーター”を、沈殿槽から汚泥を引抜いて脱水する処理に用いています。
同装置は、真空ろ過式の固液分離機で、本プロセスには6台設置し、自動運転にて使用しています。


使用例(2):汚泥脱水機(精密固液分離機)PCセパレーター


廃水処理装置のプロセスフロー

廃水処理装置のプロセスフロー

汚泥のリサイクル

廃水処理において、もっともやっかいなのが発生する汚泥の処理です。当社では汚泥の全量を外部委託によりコンポスト化(肥料化)しリサイクルしています。
抜出された汚泥は、コンテナに入れて処理業者まで搬送され、そこで発酵工程を経てコンポストとなります。用途は、土壌改良材、緑化用資材等です。

汚泥のリサイクル

アイオンの産業廃棄物焼却装置自社で発生する主要産業廃棄物に関し、責任を持って自家処理できる体制を作ることを基本とし、そのためにダイオキシン類対策特別措置法に対応した焼却装置を導入しました。


産業廃棄物焼却装置の実用例

当社の装置が特措法施行後の茨城県 西地区自家処理焼却装置の完成第1号となりました。

産業廃棄物焼却装置の主な効果

従来炉に比し、ダイオキシン類の発生を80%以上(排ガス、燃え殻共)低減して、排出規制値の10分の1以下に 抑制することができました。

産業廃棄物焼却装置のプロセスフロー

産業廃棄物焼却装置のプロセスフロー